とりあえず今年買ってカスタマイズしたキーボードを、備忘録として記録に残しておくことにしよう……と決めてから買った数を数えたら、全部で17個。
でも、楽しいからよからんなのだ。
これに加えて、割と頻繁にキースイッチやキーキャップを替えてしまう性質なので、今所持しているほとんどの筐体にカスタムが加わっている。これからもどんどん手が加わっていくことだろう。
というわけで、2024年12月時点で各筐体がどのような構成であるのか、キースイッチとキーキャップ、それに打鍵音を併せて掲載して、個人用アーカイブとして記録しておくことにした。
この記事が何かの拍子に、キーボードカスタマイズに興味のある人にも役に立てば幸いです。
録音環境は以下。
・マイク:DR-07X
・ソルボセイン、静振ゴム使用
以下、
- 現在の見た目の画像
- 筐体名
- 所感
- キースイッチ
- キーキャップ
- 打鍵音
のセットで紹介していく。
ちなみに並び順は好み順というわけではなく、なんとなく似たような打鍵音のものを隣同士にしてる感じ。
あと、デフォルトのキースイッチやキーキャップその他を変更している場合には、筐体名の横に「(カスタム)」と記しておく。
また、キースイッチやキーキャップは、変更なしの場合にはdefaultと表記し、変更のあるものについては製品名をそのまま記す。
目次
① 通常のメカニカルキーボード枠
個人的メモ:私個人の好み、というかタイピングの癖と言えばいいのか、なぜかCherry Profileのキーキャップが合わないということがあり、今回紹介するキーボードもけっこうな割合でキーキャップを別のプロファイルに交換している。
●Epomaker Aula F75(カスタム)
所感:最高にちょうどいいメカニカルキーボード。買ったままでも十分に良いし、カスタマイズにもよい反応を返してくれる。まずこの筐体からメカニカルキーボードに入れば色々と楽しめるはず。
・スイッチ:Bsun Strawberry Bear Swtich
・キーキャップ:Keychron OSAプロファイル
・打鍵音:
●Epomaker Galaxy70(カスタム)
所感:個人的最高級キーボード(値段にかかわらず)。買ったままでほぼほぼ完成している。その分、カスタマイズする際は自分のそれまでに蓄えた知見が問われていた……気がする。一番のお気に入り。
・スイッチ:HMX Xinhai Switch
・キーキャップ:Ocean Party Keycaps
・打鍵音:
●Nuphy Gem80(カスタム)
所感:最初に買ったメカニカルキーボードにして個人的最高峰。キーボードにおける自分の打鍵感・打鍵音の判断基準は常にここだったが、最近ようやくキースイッチをカスタマイズする勇気が出た。あと個人的にはNuphyのmSAスイッチの良さも光る。
・スイッチ:PH Studio Little Rabbit Linear Switch
・キーキャップ:Nuphy Gem mSAプロファイル
・打鍵音:
●Zuoya GMK70(カスタム)
所感:分割キーボードというものを知りたくなり、手ごろな価格のものを探していた際にアリエクで見つけたベアボーン製品。価格が安い分、フォームなどが恐らく簡易的なものになっているので、良い音を出すにはスイッチを選ぶ。ただ、打鍵感はどのスイッチでも悪くない。
・スイッチ:YG Studio HMX Canglan V2 Linear Switch
・キーキャップ:Keychron OSAプロファイル
・打鍵音:
●GravaStar Mercury K1 Lite
所感:色物と思いきや、上記のGalaxy70にも劣らない打鍵感・打鍵音。デザインの分、若干取り回しがしづらいけどそれも含めて愛でることのできる筐体。カスタマイズせず一台で完結させるつもりなら個人的イチオシ。デザイン自体もザハ・ハディッドの建築を思わせる造りでよい。
・スイッチ:Default(GravaStar x BSUN Custom Linear Switch)
・キーキャップ:Default(Cherryプロファイル)
・打鍵音:
●Wobkey Rainy75 Lite(カスタム)
所感:カスタマイズしすぎた結果、中身が完全にProになったやつ。いくつもコトコト音系のキーボードを買ってみたけど、いまでも唯一無二の打鍵音を出していると思う。打鍵音の本当の特徴は微妙な擦れ音にあり。
・スイッチ:JWK WOB Linear Switches
・キーキャップ:NovelKeys R2-D2
・スイッチプレート:FR4
・打鍵音:
●Royal Kludge M87(カスタム)
所感:ファミコンカラーに魅かれて買ったやつ。デザインによく合ったプラスチック音が特徴。ただ、これに合うスイッチを探すのにもわりと苦労した。
・スイッチ:Yunzii Milk Linear Switch
・キーキャップ:MAMBASNAKE ASAプロファイル
・打鍵音:
●Weikav RecordAlice V2(カスタム)
所感:Alice配列というものがどういうものか知りたかったので買ったベアボーン製品。KeyreativeのGestaltを見て、このキーキャップはこの筐体のために生まれてきたのではないかと思ったほど見事にマッチした。プレートが柔らかめなので、しっかりと音を出すタイプのスイッチと相性が良い。
・スイッチ:EPOMAKER Jade Blossom
・キーキャップ:Keyreative Gestalt PBT Cherry Profile Keycaps
・打鍵音:
●Weikav Lucky65 V2(カスタム)
所感:購入時点でFR4プレートの筐体が少なかったのと、雑にスイッチを試すことのできる筐体が欲しかったので買ったベアボーン製品。フォームなども含めて非常にバランスのいい感じに仕上がってる隠れた名作。スイッチテスト用として重宝してます。
・スイッチ:MMD Princess V4 Linear Switch(28g)
・キーキャップ:Keytok Ivory Symphony
・打鍵音:
●MAMBASNAKE Xinmeng M71(カスタム)
所感:こっちもLucky65 V2と同じくスイッチテスト用に買ったものだったけど、こっちはプレートが柔らかくてスイッチやキーキャップとの相性の差が出やすかったので、なかなか弄りづらかった。でもかなり勉強になったし今の組み合わせで割と満足している。
・スイッチ:Akko Rosewood Linear Switch
・キーキャップ:mintcaps MSAプロファイル
・打鍵音:
② 磁気キーボード枠
個人的メモ:磁気キーボード全般で気を付けるべきことは、基本的にはガスケットマウントではないこと、プレートが金属+ノンフレックスであること。ガスケットマウントのものももちろんあるが、基本底打ち感が堅めのものが多い。
あと磁気スイッチは通常のメカニカルと比べてわりと粘り気があり、特にキーの戻りに独特の感触がある。通常のメカニカルスイッチよりも気持ち軽めのものを選ぶと求めている重さに近い感触を得られるはず。
磁気スイッチはまだあまり手元に数がないが、個人的にルブ必須なものが多い。ルブ前とルブ後ではまるで別の打鍵感・打鍵音になる。GateronのJade Proですらルブしたくなる(まだしてないが)。
●Keychron K2 HE
所感:磁気キーボードでちょうど良いものを探していた時に海外クラファンで見つけた。初めてスイッチルブに手を出した製品。今では唯一無二のお気に入りキーボードになった。打鍵音を聞くとわかるが、ほかのキーボードとは一線を画した独特の静かな音になっている。
・スイッチ:Default(Gateron Double-Rail Magnetic Switch)追いルブ済み
・キーキャップ:Nuphy Gem mSA
・打鍵音:
●Nuphy Halo65 HE
所感:NuphyのHaloシリーズからHEが出たというのでノータイムで購入。割と安かったが、スイッチがGateron Jade Proなのと、安定のHaloシリーズの筐体なので、ほかの高級磁気キーボードと遜色ない作り。麻雀音ってこのぐらいの高さの音なんだろうなと知った。
・スイッチ:Default(Gateron Jade Pro Magnetic Switch)
・キーキャップ:Keytok Beat Boy
・打鍵音:
●ClickClack Kochi Hummingbird68
所感:グループバイで4か月かかってやっと届いたやつ。デフォルトの状態だとスイッチの擦れ具合がひどかったけど、ルブしたら見違えた。たぶん持っている中で一番打鍵音が高い。音に違わぬ軽めの打鍵感。あと筐体がやたら分厚い。重い。けどキーを叩いてて楽しい。
・スイッチ:Default(Elven Blink HE Switch)追いルブ済み
・キーキャップ:Default
・打鍵音:
③ 静音・薄型キーボード枠
個人的メモ:筐体の特徴ではないけど、通常のメカニカルとは評価軸が少々異なるので、こちらに薄型キーボードと静音キーボードをまとめておいておくことにした。
最近の静音軸はどれもレベルが高く、雑音を消すガスケットマウントとの相性が良いので、静音性だけをとってみればもはやリアフォよりもよい。
●Lofree Flow(カスタム)
所感:ロープロキーボードは個人的にこれで完成しているので、ほかにあまり手を出すつもりはない。個人的デメリットは、人によってはデフォルトのスイッチだと若干重めに感じなくもないというぐらい。
・スイッチ:Spector Low-profile POM Switch
・キーキャップ:Default
・打鍵音:
●Lofree Flow Lite(カスタム)
所感:上記製品のLite(と称したアップグレード)版。筐体がプラスチックになったが重さ自体はほぼ変わらない。注目は、こいつと同時に発売されたHadesスイッチ。打ち込んでる自分でも不安になるぐらい打鍵音がまったくしない。これでもう打鍵音がうるさいなんて言わせない。
・スイッチ:Hades Low-profile POM Switch
・キーキャップ:Default
・打鍵音:
●Nuphy Halo75(カスタム)
所感:本来であれば通常のメカニカル枠に入れるべき筐体だけど、下記のYogurt Silentスイッチとの組み合わせで静音性があまりに高くなったので、静音枠で紹介。静音スイッチは他にGateron Zero DegreeとKaihl Deep Seaを持っているが、打鍵音と打鍵感のバランスで言えばYogurtがいちばん。打鍵感はGateronのやつの方が若干良いけど音はそこそこする。
筐体ですか? 最高にちょうどいいやつパート2。
・スイッチ:LICHICX Yogurt Silent Linear Switch
・キーキャップ:Default(Nuphy Gem mSA)
・打鍵音:
●REALFORCE R3 有線 45g 日本語配列
所感:こっちは静音枠としての評価。上のHalo75と音を比べてみるとわかるけど、静音性で言えば若干劣る。けど、こっちはこっちで唯一無二の打鍵感も備わっている。他のメカニカルなどと比べると推し始めから押し終わりまで、終始非常にふんわりした打鍵感で疲れ知らず。これを使うと、ほかのメカニカルの打鍵感には、特に打ち終わりに筐体からの跳ね返りがあることに気づける。だてに長年高級キーボードを出してるわけじゃないということをまざまざと見せつける独自のキーボードですね。まだまだ輝けそう。
・スイッチ:Default
・キーキャップ:Default
・打鍵音: